Spor Tranquil - 『Traces』

今年3月から月2で続けてみた配信プログラム、出演者とのやりとりなど想像したより大変で、音源の制作と並行して行うのが難しいためと、やる気の少し低下&疲れで7月も2回行うつもりでいたが、前日になってもやる気が起きなかったのため、誰かに強制されてやっているわけではないので夏休みとしてみました。

そのJOYBEAMという番組で先月特集したSpor Tranquilが、動画の内容をバンドキャンプで販売した様子。

よかったら聴いて、買ってみて下さい。

最初に予定していた動画では、おそらく彼が住んでいる部屋の様子が含まれていて、そこも面白かったんだけど。

archives : ORiFiCE (1)

○登場人物
織田アラビア太
親切な人
パン

科学者

コイン

ティーチャー
覆面
スパイクウンチク
青年


マテリアルワールドを抜け出した飢えたカルチャーっ児たちが目指したのは、自分が言いたいことだけ言い合えば会話が成立する土地。しかしそこでの暮らしにも飽きて…

−新天地にて−
織田アラビア太:ノイズ苦手にゃん。
親切な人:ノイズが苦手…?
パン:私はこれ、聴けますよ。ゼンゼン。
ティーチャー:今まで聴いたことはなかったが、偶然耳にしてみたら聴けたしなんなら好きだという人もいるじゃろうて。
科学者:単純に「好みの問題」で片付けられることが多いが、生まれつき身体の構造に違いがあるのか、育った環境の違いに依るものなのか…?
覆面:音楽は「好み」なのか?という問題は音楽とは何かという問題と同質であるだろう。
ティーチャー:性で例えるなら、獣姦プレイのあとやはり自分は獣姦は好きではないと悟るのが好みではないということであり、獣姦未プレイ状態では獣姦が好きかどうかわからないのと同じ!
パン:獣姦まで。
織田アラビア太:でもノイズは音楽じゃないにゃ。
コイン:私には雨音と同じ!
覆面:普段のなにがしかで事足りているなら追う必要はないとみえるが、音楽家だというなら苦手という前に代表的なものやまったく無名なものまで聴いてみて苦手かどうか決めれば良いのである。
コイン:音楽の幅を広げることでも狭めることでも、どちらもデメリットもメリットもある。
ティーチャー:メリットデメリット、君はすぐそれだ。
コイン:人は皆視覚優位なの!
パン:音楽はノイズじゃない?
覆面:君はすぐコスパで考える。

「人を動かすのは情熱〜」
客席で歌う超人音頭が聞こえる

−波止場にて−
スパイクウンチク:しかしノイズなど苦手だし〇〇しか聴いたことがない人が素敵な音楽を作ることもあるだろうね。
ティーチャー:どこに立って考え始めるか……答えはいつもの「なんでもあり」なのか?
コイン:つまり自分が理解できないことは批判するなということですよね?イッテルビウムは灰色の金属で、常温、常圧で安定な結晶構造は面心立方構造 (FCC)。比重は6.97、融点は824 °C、沸点は1193 °C(異なる実験値あり)。空気中で表面が酸化されるが、内部までは侵されない。水にゆっくりと溶け、酸、液体アンモニアにも溶ける。水素、ハロゲンとも反応する。安定な原子価は+2、+3価。ぬ。
覆面:いやいや、そんなこと言ったら何も言えないですからね。
青年:10代や20代ではないので、人の好みは変えられないという現実も幻滅も知ってますが、もし音楽家という自意識が少しでもあるなら探究心は必要ではないかと。
織田アラビア太:ノイズ1秒怪我一生。
コイン:吐瀉物!排泄物!
スパイクウンチク:悪趣味ノイズ人間。そんなことよりDJでギャラがもらえるんだ。お前が大好きな曲のデータを俺にくれないか?

客席でため息がもれる

スパイクウンチク:ぜんぶこいつのせいなんです!
コイン:私は昔から、絵と音楽に対する多くの人々の理解度について、音楽にくらべれば絵のほうが圧倒的に幅広いジャンルで理解されているのは(実際の相場は判りませんが)何故だろうと思っていまして、それは単に人間が日常で頼りにしている知覚のうちの聴覚と視覚の割合に起因しているのだろうと今のところ結論付けています。
ティーチャー:それでは君は絵で踊れるとでもいうのかね!
パン:図を見て絵を見ず。

「人を動かすのは情熱〜」
客席で歌う超人音頭が聞こえる

−空中にて−
コイン:理想論。
覆面:音楽を一人の人間として考えてみよう。「盛り上げ上手」とか「カラオケが上手い」だから好き!だというのか?
しかし音楽さんは理由なく暴れたり支離滅裂なことを言ったり、あるいは自然のなかで静かにするだけだったり(フィールドレコーディング)、そういう面もあるのです。が、ある一面(わかりやすい・明るい)とこだけ好きって、それは音楽さんのことほんとに好きなのか~~?
織田アラビア太:ガンジス川には勝たん!
ティーチャー:わたしはすべて自分に言ってるばうむ。
コイン:問いを立てた料しめて1万アストラゼネカとなりまーす。

「人を動かすのは情熱〜」
客席で歌う超人音頭とため息が聞こえる。

Budhaditya Chattopadhyay – “The Well​-​tempered City – Book l”

「チョコボールのなかみ」を食べながら音楽の幕ノ内弁当ザッパを聴く。
「オレのカレーからあげ弁当」「オレのカレーからあげ弁当のからあげ」オレのオレのオレがオレはオレオレ………自分を好きな人が好き、それもまた良し!だが知っているだろう、そのチョコボールの向かい側にあるサービス弁当……母性のかたまりのような幕ノ内弁当を、ば………
(しかし「オレのオレ」……「のオレ」……!!)

門をくぐり二階へ上がり席に着く。見えない板前。
あまりにもすべて、ふざけたメニューばかり。「アラスカ…」「アイヨッ」…
イクラ、バニラアイスをご飯と一緒に海苔で巻いた邪悪そうな寿司が流れてくる。此処は『エラーずし』。


私の両隣では「ぴちゃぴちゃ」と妖怪が皿まで舐めているのか泡状のASMR。
(精巧に作られた家具にしか見えない菓子を食べる様子をコンデンサーマイクでひろうことに苦心したユーチューバーの呪いか)
エラー音自体、疲れ果てた機械が神話のなかの苦役のように、無限に告げる。そこに意味はない。エラーとASMRが増幅されつづけて時間の層ができており、それを引き剥がすことができないし、できたとしてそのなかにはなにがあるというのだろうか………

モンハンライズの里でかかっている曲(カムラ祓え歌)を聴いていると一青窈の『もらい泣き』、原曲ハーフテンポくらいのスロースピードでSmile.dk『Butterfly』(アイヤイヤー♪)が脳再生されてしまっていた。
しかしライズをプレイしているうちに、関連付けられて浮かんできたフレーズやメロディーから切り離されて、ライズの里テーマは里テーマ(カムラ祓え歌)として独立して記憶に染み込んだような気がする。
(だがそうではなくやはりもらい泣きやButterflyと同じ種類としてフォルダー分けされて記憶されたのか。それを知るにはまた似た音楽に出会わなければならない)
to be continued

EXLIGHT vol.1 (spring / 2021)

「三重県伊勢市のインタラクティブスペース2NICHYOUME PARADAISEとその2FギャラリーNEO ALONEのプレゼンツによる季刊発行予定のZINE “EXLIGHT”のvol.1になります。
創刊第一弾は、”Ohiana”作品をリソグラフ印刷に落とし込んだ全22Pに”スポーツガーデンひ”によるJBの声?音のみ???を使用したゲロンパなオリジナル音源100曲を収録したCD2枚組となります。」

“スポーツガーデンひ”によるJBの声?音のみ???を使用したゲロンパなオリジナル音源100曲を収録したCD2枚組を聴いて…
↘↙↘↙
何気なくラジカセで再生しながらトイレに入ってると、目の前に二人のJBが現れて街中でなにかを切実に声に出して伝えようとしている。しかしそこには誰もいない。
そういう風景が浮かんでは消える。
またなにげなくかけたままにしていると、今度は森のなかに姿を表すJB。
(無数に鳴らされるサンプルのひとつだけが突然JBの全身のイメージとして現れて)
マイクに空気なのかまだ有料になっていないお会計した後はスーパーで取り放題の透明ビニール袋かなにかがガサガサガサガサしてる?いやそのなかに空気…
油断して下山すると刺し傷が数カ所ついていた。

表現の北極は氷菓子
JBのサンプルだからなのかはわからないけど、作り手の叫びがJBのサンプルに憑依したような、村上ショージのギャグのルーツにJBを観たような…(??)

なんちゃってモコモコスリッパー

積み木の上のカルチャーっ子、汽笛を継いで、腕のなかで眠る上下もない根もない鼻もない、溶け出すガラス箱のジョンキャサリン、地中海から葉書サイズのサイゼリアで。いとも簡単に。いいねほしがる、ほしがりすぎメジャーマイナー、マイナーメジャー。栗の上にも3年。おれは寝太郎。背中しびれる、好きあらば繋がりたい、いまある友を大切にせよ。

『コングレス未来学会議』『泰平ヨンの未来学会議』

ブックオフで見つけた安音源をサンプリングして楽曲を作るのは、そこには大きなお金をかけて作られた音楽から何故か形になってしまったものまで(それも多少は形にするお金がかかっているわけだが)集まっている中から何か自分で掘り当てるという店までの距離も含めて楽しいのだろうけれど、ブックオフにお金が流れるだけならバンドキャンプなんかで全然知らなかった人の音楽を買ってそれでビートなりなんなりを組み立てる方がミュージシャンに直接お金が行くのでいいと思いますけどね!こんな話から真面目すぎますかね。
話のつかみとは全く関係ないが「コングレス未来学会議」を見直して、この内容そのものが未来学会議のようで二回目の視聴も楽しめたものの、公開当時に感じたアニメーション部分に対しての新鮮さは薄れてしまい、それこそ主人公のロビンのように?人々がドラッグで世界をアニメーションで描いたような景色として観ていることについて嫌気がさしたのだった。(アニメ表現は手法であり、「アニメのように見えている」とは限らないとしても。)
前半の実写パートで暮らしている倉庫を改装した家とロケーションいいな。あそこでぼーっとしてみたい。
ラストで親子が本当に再開できたのかできなかったのか意見が分かれるところだと思うのだが、今回観て「やはり会えなかったのでは」と感じたので原作を読んでみた。
以下『泰平ヨンの未来学会議』からのメモ
P83 通常爆弾か誘愛弾がときどき爆発し、それが鈍い音で反響しているのだ。
P120 だがなんといってもいちばん変わってしまったのはことばだ。現在、<生きる>を<生繰る>、<在る>を<在繰る>と言うのは繰り返し何度でも生きられるからだ。ここから多回動詞形が生まれた。
P124 突然変異をプログラムされたおかげで、アルゼンチンタンゴが踊れる神秘的な才能をもって生まれた
P134 『高級売春ロボッチーヌ』
P136 その結果グリッドがひどく緊張し
P142 犯罪などすっかり根絶されると思っていたら、そうでもなかった。むしろ、とらえどころがなくなっていた。重罪と見なされているのは、マインドジャック(他人の精神の乗っ取り)、特に品質の高い精子を取り扱うスペルマバンクの押し込み強盗
P172-177 言語未来学についてのくだり(言語未来学というのは、言語がもつ語形変化の可能性を通じて未来を研究する学問だ)
P178 幻覚剤は世界全体を混濁させ覆うだけのことだ。
   月の地下核でどろどろの土が凝結したやつのことだ。鉱物の凝縮物のことだろ?
P186 「その仕事にたずさわる連中は見ることになるし、知ることになる!」
P194 つまり魂の拓大によって補おうとしたのだ。つまり内的空間の容積は物理的にいかなる制約もうけないからだ。
………………………………
……………………………………
P134『高級売春ロボッチーヌ』は読み物らしい。ある意味でこの小説の中でロボッチーヌがいちばん気になったかもしれない・・・いやそんなことはないか。
P83鈍い音の反響、聴いてみたいですね。音楽を聴いてそれから音楽を作ることを全く否定しませんが、それって人参を食べると人参色の糞がでるかたつむりといっしょじゃないかと若いころ思ってました。言葉から想像して何かを作るという方法はそこに正解がないので面白いのでは。
P120何度でも生き返ること、死なない・死ねない未来を描いた作品はあれど、ディストピアなブレラン染まりな景色だけで言葉やセリフまでこだわってる映画もあまりないような…観ていて混乱するからなのかな。ディストピアって最近ではもう見たくも聞きたくもない言葉。こんなに安っぽくなった言葉もそうないだろうってくらいに感じている。
P136これはグリッチの事を言っているわけではないかもしれないけどグリッチ表現のことをこれからは「グリッドが緊張してますね」と言っていきたい。
そんなわけで、ま、いろいろあるけど、しょうもないことをSNSに書き込む時間で友人や仕事仲間にちゃんと連絡したほうがいいよ!

5/22(土)未知

白目の初企画にライブ出演します。機材の重さでスーツケース数台ダメにしてます。早くちゃんとどの駅もバリアフリーになればいいですね…。バックパッカーが背負う巨大リュックの方が楽かと思って前回のライブの時に使ってみたら、重すぎで立ち上がるだけで一苦労でした。免許ないので(事故を起こしそうで)。

要予約です。

出演/白目 (佐藤玲+今成哲夫) 白丸たくト 、Buffalomckee

場所/神保町 試聴室開場/16:00開演/16:30予約2,500円 (1D, スナック込)

予約はこちらhttps://t.co/WBKqRIRpds

試聴室からの感染症対策のお知らせとお願いも記載します。ご確認をお願いします

[LF131MP3] Kingdom Scum and Buffalomckee – AD D dth EA brth D DE

今年の音源リリースあわせて滅茶苦茶な英語のポエムを書いた。詩っていうのは日常のふとした瞬間にあるもので、言葉のかたちをとった詩だけではない。

Ripped away
Pulled together
The sounds go to each other
In different directions
Disperse, floating
Decompose and dissolve Cracks
corrupted Stories___
dissimilation inserted song
Magazine,Weather forecast
like veins of a leaf

Sitting alter ego
In the wasteland of screen
Without pain, but with increased pleasure?

As for drinks, the Ginger Boost (1.9 euros) is mint tea with ginger block and lemon
The breakdown of the karmic purification system has gone unnoticed for years
Will we repeat this pattern until we reach infinite everything?

With history

explode with joy, scattering internal organs
Neo-something/ist
Do you want to go to heaven? Come on in.
blame and praise
LIXIXIXI」
The carcass of a sacred cow
recites in fanatic voice torrent
sedimented swamp, my cove
repetition of the gap
size of cats

Kingdom Scum and Buffalomckee are in a garden of Pseudo
p-a-n-c-t-u-s

the barber of Seville cut too much
Sim City of the Gods

It’s here, where we sleep

https://archive.org/details/lf131mp3

馬渡松子『さよならbyebye』

ニチイという名の日用品と洋服が売っている複合設施設があったが、その頃にはだいぶボロくなって色あせて、数年前ほどの人の入りはなく、うちのばあちゃんのような世代の人たちが洋服を買いに行くくらいになっていた。上の階にはゲーム機が置いてあって、『バブルボブル』なんかのゲームが置いてあったが、パズルボブルはその頃すでにけっこう古いゲームで、ずっと同じ型のゲーム機が取り替えられないまま置かれていたんだと思う。そんなニチイの二階へあがる階段の前のベンチで友人と漫画を読んでいたら、ワルの上級生だちが大声でいいカモがおるわと笑いながら階段を上ってきた。このワルとはいろいろ思い出がある……。あつカネサキ!!!!!しまった!と二人とも硬直…。「お前ら何読んでんねん?コラァ」と、殴られるだけでなくカツアゲされ漫画まで取られるのかとおびえていると、「なんや、ダイの大冒険読んでんのか………。お前らええ奴やなぁ」と笑ってくれて、じゃあなとそいつらは古びたゲーム機で遊ぶためにフロアへ消えていった。ダイの大冒険を読んでいたのでカツアゲから逃れられたのだった………!!!
ということで新しくなった『ダイの大冒険』観てます。最初の方は改変部分におこでしたが、とりあえず前回放送が終わってしまったとこらへんまで進んだので、今回はラストまで制作してほしい。改変でまさかポップがメガンテしないストーリーなのかと思ったけどちゃんとメガンテしてよかった……メガンテしてよかったって何だ。泣きました不覚にも。メガンテして竜の血を飲みギラで一片の花びらを燃やしてしまうことなく、指先の一点に魔法力を集中し、花びらの中心に小さな穴をあけるほどの魔法使いになるのでメガンテしないわけにはいかないのです…が…
子供の頃はお小遣いが少なかったので毎週ジャンプを買うことができずコロコロコミックで育ち、もちろん漫画全巻買うことも諦めていたので、友達がくれた図書券でダイの13巻だけ買って、それを何回も読みました。(その後その友人からはやっぱり図書券かえせと何度も…)
13巻のアニメ化が楽しみ。しかしOPとEDはいかがなものかと…まず「生きるをする」っていうタイトルが~…(その後慣れ・OPはこれなんだとフォーマット完了…)
アニメの中身は戦って強くなってまた更に強力な敵が現れて強くなるという単純なものだったとしても、幽遊白書のOP・EDなんかは、アホな男子児童だちになんとも言えない気分を味合わせていたと思う(味合わせることに成功させていたと思う)。特にED曲の『さよならbyebye』なんて。大人の別れの曲を聴いて、まだそれを体験したことがない子供たちがその体験を想像して感じる気持ち。なぜかそれがわかるような気がする、そんな経験をいつか自分が体験するのかな、するのだろう、その時どんなことを感じるんだろう………と。そんなふうに考えて聴いていた自分は感じやすい子供だったのか?
いま子供たちがTVでアニメを観るというのが当たり前でない時代にあって、90年代と同じではないにしても、子供の感性をえぐるような、ちょっと残酷かもしれない大人の気持ちを感じさせるようなOP・EDが使われているアニメがあるなら知りたい。
いま聞き返してみると歌い方や声質はやはり違うのだけれど、パイナップルの『Diamond Crack』を最初に聴いたときは、幽遊白書の歌の人の声でこんな世界あるの?!って驚いた。ちょっと例えが違うが灰野敬二がカヴァーしている堀内孝雄『君の瞳は10000ボルト』を聴いたときのような……この声質でこのうたの世界があるのかと驚いたのでした。ほかにあれば聴きたいな。この時の馬渡松子の声に近い曲。ここのところの気分としては『ホームワークが終わらない』だけど……。