fire

愛せず介せず感情を乱さず
生きないが死なない
足元に停止線くい違い
ねむるともなる正しさが
蹂躙する逆に絶対に勝てない
やっぱ情熱は抵抗する
閉口させるノスタルジー

ボロボロの荷台でカーペット外す
そうやって形だけでも夢のように
苦い僕の好きは信号を渡る
記憶手が荒む去りゆく人々
もう幸い長生きして
大事な一行を目立たせない
仕事で疲れた人は自由だ

忘れることを忘れた人類が
冷たく火をつける
子供の想像力 あきらめないで
十字架につける今日が映画だった
予感や兆しが出たり入ったり
見知らぬ少年 足足だくになって音音になる

愛せず介せず感情を乱さず
生きないが死なない
ボロボロの荷台でカーペット外す
そうやって形だけでも夢のように
忘れることを忘れた人類が
冷たく火をつける
そうやって形だけでも夢のように


この2021年に『よつばと15巻』と『シンエヴァ』がリリースされたのはすごい象徴的なことだと思っていて、それはおそらく日本のオタク、だけでなくサブカルチャーにあった「無邪気で純真な子供の想像力」の限界が表れている。正確には、その後、長いスランプに突入する『よつばと12巻』の発売が2013年。『ヱヴァQ』の公開が2012年。この辺りから作者が作中の子供の主人公に寄り添えなくなる、シンクロできなくなっていく。だから『よつばと15巻』では、とーちゃん、親目線からの情感を描くことでしか成立させれなかったし。『シンエヴァ』では、シンジが解決することをあきらめて「みんながしあわせになる」という形で終わらせる。その時にストーリーの支柱になるのも父であるゲンドウの話になるんだよね。だからこれは「90年代の敗北宣言」そしておそらくそれは善き知らせ。

もこ2

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